演じるということ

TVや映画などで多くの方が「演技」を目にされていると思います。
このブログではなるべく分かりやすく、
「演じる」ということを知って頂けるように努めたいと思っています。

20年以上、俳優として演じるということについてずっと考えてきました。
しかしこの瞬間まで、整理して分かりやすく伝えよう、書こうとは思いませんでした。
とかく実践家は口下手なものです。
特に公演中は口数が減っていきます。

しかし、普段演じるということから遠い方にも、
演じることの面白さを知って頂き、
よりドラマや映画、演劇を楽しめるようになって頂けたらと思い
このブログを書き始めました。

演じる側と観る側の間柄について考える時、
いつも村上春樹のエッセイにあった言葉を思い出します。

物語は風。
揺れるものがあって初めて見える。

観る側の心が揺れる時、演じるということの本質が見えて来ます。
観る側の心に、演じる側はいつも多くを気づかされます。
だからこそ観る側の豊かさは、演じる側の豊かさにつながると信じています。
豊かな観る側の心に磨いて頂くことが、表現者としてのなによりの喜びです。

よろしくお願いします。

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